IPO株は「お宝株」ともいわれ、入手が大変ですが利益の出やすい株です。
IPO株は抽選があり、それに当たらないと買えません。抽選に当たる確率を上げるためには、
- IPO株の配分が多い証券会社(主幹事・幹事)から申し込む
- IPO株を引き受けている証券会社複数からも申し込む
- 各証券会社のIPO抽選方法を知り、当たりやすい方法で申し込む
などしなければなりませんね。
ここでは、2017年にIPOの主幹事・幹事となった証券会社と、それらの証券会社にネットでIPO抽選を申し込んだ場合の抽選方法を紹介します。
主幹事が多かった証券会社(2017年)
主幹事となった証券会社には圧倒的多くのIPO株が割り当てられます(各IPOにより異なりますが70~80%程度)。当然、主幹事会社から申し込むと当選する確率が高くなります。
- 野村證券(28件)
- みずほ証券、大和証券(17件)
- SMBC日興証券(15件)
- SBI証券(7件)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券(5件)
- いちよし証券(4件)
主幹事・幹事が多かった証券会社(2017年)
主幹事の他に幹事となった証券会社にも比較的多くのIPO株が割り当てられます(各IPOにより異なりますが10%程度)。主幹事会社から申し込むのはもちろんですが、幹事会社からも申し込むと当選する確率がより高くなります。
- SBI証券(86件)
- SMBC日興証券(76件)
- みずほ証券(64件)
- マネックス証券(46件)
- 大和証券(43件)
- 野村證券(40件)
- 岡三証券(37件)
- いちよし証券(36件)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(31件)
- カブドットコム証券(27社)
- 松井証券(14社)
- 東海東京証券(11社)
- 楽天証券、ライブスター証券(7社)
各証券会社のIPO抽選方法
SBI証券
配分されたIPO株の45%程度がネット抽選に配分されます(約55%は機関投資家など)。
ネット抽選分の70%が抽選に回され、30%がIPOチャレンジポイントの割当用に回されます。
- 70%抽選:IPO申し込み株数が多いほど当選確率が高くなります。但し、SBI証券は口座数が400万もあり、IPO抽選に当選するのは非常に難しいです。
- チャレンジポイント抽選:IPOに外れるとチャレンジポイントが1ptたまります。これが貯まれば貯まるほどIPOに当選しやすくなります。チャレンジポイントが200pt程度あれば当選する(もちろん場合によりますが)ようです。但し、200pt貯めるには外れ続けて2~3年かかりますので、「高額IPO」の場合にチャレンジポイントを使ってください。
SMBC日興証券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選なので、当選のチャンスは十分にあります(申し込みは1人につき1票まで)。
みずほ証券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選なので、当選のチャンスは十分にあります(申し込みは1人につき1票まで)。
マネックス証券
100%完全平等抽選の証券会社です(申し込みは1人につき1票まで)。
大和証券
配分されたIPO株の85%が店頭配分、15%がネット配分となります。
ネット配分の15%が完全平等抽選、5%がチャンス抽選です(申し込みは1人1票まで)。
チャンス抽選については、「チャンス回数とは」を参照してください。
野村證券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選です(申し込みは1人につき1票まで)。
岡三オンライン証券
グループ会社の岡三証券がIPOの幹事のときに、IPO株が回ってきますが、単にIPO引受会社として取り扱うこともあります。
IPO株の100%をネット抽選しますが、手数料などによりS/A/Bの3ステージがあり、ステージが高いほど優遇されます。
- 第一抽選 ステージS 45%
- 第二抽選 ステージS及びステージA 45%
- 第三抽選 全ステージ
(S、A、B) 10%
各ステージの条件は次の通りです。
- ステージS: 手数料優遇コースの「プレミアゼロ」または「プラチナ」が適用。
判定期間中の手数料合計が100万以上
- ステージA: 判定期間中の手数料合計が10万以上100万未満
- ステージB: 判定期間中の手数料合計が10万未満
いちよし証券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選です(申し込みは1人につき1票まで)。
但し、「営業部支店(いちよしダイレクトを含みます)及び法人営業本部への配分数量の合計が50単元未満の場合は、抽選は⾏いません。」としていますので、IPO株配分が少なければ(50単元未満)抽選は行われないようです。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選です(申し込みは1人につき1票まで)。
※三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引き受けた株の一部は、同じMUFGグループのカブドットコム証券に委託され(裏幹事)、カブドットコム証券でもIPOの抽選が行われることが多いです。
カブドットコム証券
1人1抽選権で平等抽選。
松井証券
配分されたIPO株の30%が店頭配分、70%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選です(申し込みは1人につき1票まで)。
※店頭証券会社ではネット抽選に回ってくるのは、引受株数の10%であることが多いため、比較すると同じ株数の引受であれば当選確率は7倍も高いことになります。
東海東京証券
配分されたIPO株の90%が店頭配分、10%がネット配分となります。
ネット配分では100%完全平等抽選です(申し込みは1人につき1票まで)。
楽天証券
楽天証券は、100%ネットでの配分です。申し込みは何口でもできるので、たくさん申し込んだ方が有利です。IPO抽選は「ステージ制」を採用していて、楽天証券での取引量や入金額に応じて当選率が変動します。たとえば、最上位のIPOゴールドに属していれば、通常の5倍の当選率になります。
※楽天証券が幹事会社担っている場合。単に委託販売で引き受けている場合は、ステージに関係ない完全抽選制です。
- IPOゴールド :当選確率5倍。 過去6カ月間における月間平均手数料が10万円以上、またはブックビルディング開始日の前々営業日時点での預かり資産評価額1億円以上の人
- IPOシルバー: 当選確率2倍。過去6カ月間における月間平均手数料が1.5万円以上の人
- IPOレギュラー: 1倍 ゴールド、シルバーの条件にあてはまらない人すべて
ライブスター証券
1人1抽選権で平等抽選。
0コメント